長年トイレを使用し続けていると、汚れや不具合が気になるようになります。そこでトイレリフォームを検討し始めますが、リフォーム費用がどの程度か心配ですよね。
この記事では、トイレリフォームの費用相場を事例別に紹介します。またお得な補助金制度についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
トイレリフォームのポイント
トイレリフォームのポイントは、主に3つあります。以下では、3つのポイントをそれぞれ紹介しましょう。
便器のサイズやタイプ
トイレリフォームのポイントは、ご自宅に合った便器のサイズやタイプを選ぶことです。まず便器のタイプは、以下の3種類になっています。
便器の種類 | 特徴 |
組み合わせ便器 | 便器と便座を組み合わせた便器 |
洗浄便座一体型便器 | 便座とタンクが一体化した便器 |
タンクレストイレ | タンクがない便器 |
組み合わせ便器は、便器と便座をそれぞれ選ぶことができます。機能面や価格面を考えて選べるため、自身に合った便器が見つけやすいでしょう。
洗浄便座一体型便器は、便座とタンクが一体となっているのでデザイン性に優れています。トイレ本体のデザインにこだわりたい方に、最適の便器となります。
タンクレストイレはタンクがないため、トイレ空間に圧迫感を与えずに済むでしょう。特にトイレスペースが狭くても、タンクレストイレを設置すれば空間を広く見せることができます。
また一般的な便器のサイズは、以下の通りです。
便器の種類 | 便器のサイズ |
タンクレス | (高さ約45cm、幅約40cm、奥行き約70cm) |
タンクあり | 高さ約100cm、幅約45cm、奥行き約80cm |
トイレのサイズ選びを検討する際は、上記のサイズを参考にするのがおすすめです。しかしトイレの広さが通常と違う場合は当然トイレのサイズも合わせる必要があるので、業者に相談しましょう。ご自宅に合った便器タイプとサイズを選べれば、快適なトイレ空間に仕上げることができます。
掃除のしやすさ
トイレリフォームを検討する際は、掃除のしやすさも意識することがポイントです。これまでのトイレは汚物の汚れが落ちにくく、黒ずみや水垢などが残りやすい傾向にありました。
しかし現在のトイレは、汚れが落ちやすいように特殊加工されたトイレが販売されています。特殊加工されたトイレは汚物の汚れが残りにくく、一度流せばキレイに汚物を流すことが可能です。また黒ずみや水垢などもサッと拭き取れるようになるため、日々の掃除を簡単にしてくれます。
安全対策の徹底
安全面を考慮することも、トイレリフォームのポイントです。たとえば一般的な住宅では、廊下とトイレの間に小さな段差があります。仮に高齢者の方がお住まいの場合は、この小さな段差につまずいて転倒する恐れがあるのです。他にも年齢を重ねると、立ったり座ったりの行為が難しくトイレを使用するのが困難となるでしょう。
そのためトイレリフォームを検討する際は、安全対策の徹底が重要です。小さな段差につまずかないように段差を解消することや、トイレ内に手すりを設置するなどのリフォームを検討する必要があります。
トイレリフォームの費用相場
トイレリフォームを検討する際に、費用がどの程度かかるのか気になりますよね。ここでは、事例別に費用相場を紹介します。
20万円未満の場合
トイレリフォームを20万円未満で行う場合は、部分的なリフォームが可能です。たとえば、トイレ本体を新しいトイレに交換することができます。ただしトイレ本体のグレードによっては、リフォーム費用が20万円以上になるケースがあるので注意が必要です。
スタンダードタイプのトイレを選ぶ必要がありますが、汚れに強い性質や節水機能に優れているなど十分な性能を備えています。たとえ20万円であっても、十分に満足できるリフォームが行えるでしょう。
20〜30万円の場合
20万~30万円の資金が用意できれば、トイレ全体のリフォームが可能です。トイレ本体の交換はもちろんのこと、内装を一新させることもできます。
たとえばタイル張りの内装を、クロス張りに変更することができます。タイルからクロス張りに変更することで、寒かったトイレも暖かい空間となるでしょう。またトイレ本体のグレードも、スタンダードよりワンランク上のトイレを選択することができます。
30〜50万円の場合
30万~50万円の資金が用意できれば、ハイグレードのトイレを選ぶことができます。こだわった素材で作られた便器を選べば、ホテルのような高級感あるトイレ空間に仕上げることができるでしょう。
また暖房機能及び脱臭消臭機能など性能が充実しているトイレを選ぶこともできるため、快適なトイレにリフォームできます。他にもトイレ自体を移動するリフォームや、拡張工事などさまざまなリフォームを行うことが可能です。
トイレリフォームで使える補助金
トイレリフォームを行う際は、補助金を利用できるケースがあります。補助金を利用できるケースを、以下から紹介していきましょう。
介護保険
トイレリフォームを行う際は、介護保険を利用することができます。たとえばトイレに手すりを設置するリフォームや、トイレの段差を解消するためのリフォームが対象となります。
介護保険の支給額は、20万円を上限にリフォーム費用の7割~9割です。国が運営する制度となりますが、申請先は地方自治体となります。介護保険を利用する際はさまざまな条件があるため、詳しく知りたい方は自治体窓口に相談しましょう。
各自治体の補助金
各自治体によっては、トイレリフォームの補助金を用意している場合があります。自治体によって対象となるリフォーム内容はさまざまですが、バリアフリーリフォームが対象となるケースが多くあります。そのため安全対策のためのリフォームを行う場合に、補助金が受け取れる可能性があるでしょう。
ちなみに補助金が受け取れる条件だけでなく、支給額も各自治体によって異なります。自治体からの補助金を詳しく知りたい方は、お住まいの自治体窓口に相談する必要があります。また地元のリフォーム会社に相談することでも、詳しく知ることが可能です。
家族みんなが使いやすいトイレリフォームを
ここまで、トイレリフォームの費用相場を事例別に紹介しました。リフォーム資金を20万円程度用意できれば、部分的なリフォームができます。また30万円以上の資金が用意できれば、全体のリフォームが可能です。トイレリフォームは補助金制度も用意されているため、リフォーム費用を抑えたい方は検討してみてはいかがでしょうか。