トイレの床をリフォームしたいけど、どの素材を選べばいいかわからないとお悩みではありませんか?トイレの床を選ぶときは、デザイン性やコストだけでなく、耐水性や手入れのしやすさなどを考慮する必要があります。なんとなく選ぶと、リフォーム後に「掃除がしづらい」「すぐに黒ずんでしまった」といった後悔ポイントが生まれるかもしれません。この記事を読めば、トイレ床の失敗しない選び方やリフォームするうえでの注意点がわかります。トイレ床のリフォームで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
トイレの床材の種類と選び方
トイレの床材として使われることが多いのは、クッションフロア・フローリング・タイル・クッションフロアの4つの素材です。それぞれ特徴が異なるので、メリット・デメリットを理解したうえで自宅に適したものを選ばなくてはいけません。トイレの床材の特徴と選び方を紹介します。
コスパで選ぶならクッションフロア
クッションフロアは塩化ビニール製で、耐水性が高いため水回りでよく使われています。クッションフロアの特徴とリフォーム費用の相場は以下の通りです。
【メリット】
・安価なものが多い
・デザインが豊富
・耐水性がある
【デメリット】
・柄によっては安っぽく見える
・耐久性は低め
【リフォーム費用の相場】
1帖あたり:2万円~4万円程度
コスパを重視するならクッションフロアがおすすめです。クッションフロアは安価なうえに耐水性に優れた素材のため、トイレの床材としてよく使用されています。また、木目調や大理石調などさまざまな柄が展開されているので、好みのデザインが見つけやすいところも魅力のひとつです。
ただ、耐久性はそれほど高くないので、約10年を目安に張り替える必要があります。また、デザインによっては塩化ビニールのツヤが目立ち安っぽくなることがあるので、高級感がある雰囲気にしたい人には不向きかもしれません。
家全体の統一感を重視するならフローリング
フローリングは、廊下や居室と床材を統一させたいときにぴったりです。フローリングの特徴とリフォーム費用の相場は以下の通りです。
【メリット】
・ほかの部屋と統一感をもたせられる
【デメリット】
・水や薬剤に弱く傷みやすい
【リフォーム費用の相場】
1帖あたり:3万円~6万円程度
家全体のデザインを考慮して統一感を出したい場合は、フローリングがよいでしょう。廊下やほかの部屋と床材を合わせることで、家全体に統一感がでてよりおしゃれな雰囲気になります。ただ、フローリングは耐水性が低く、洗剤や汚れが染みつきやすいのでトイレの床材としてはやや不向きです。どうしてもフローリングにこだわりたいという場合は、防水加工されているものを選ぶと、手入れがしやすく長持ちするでしょう。
耐久性と手入れのしやすさで選ぶならタイル
タイルは、耐久性や耐水性が高く、さらにデザイン性にも優れています。タイルの特徴とリフォーム費用の相場は以下の通りです。
【メリット】
・耐水性や耐久性が高い
・汚れにくく手入れがしやすい
・高級感がある
【デメリット】
・高価になりやすい
・硬く冷たい
・目地に汚れがつきやすい
【リフォーム費用の相場】
1帖あたり:5万円~12万円程度
タイルは耐久性と耐水性に優れているので、水回りで扱いやすい素材のひとつです。また、種類が豊富で、かつ並べ方によってもデザインが作れるので独創性を出したい人にぴったりでしょう。ただ、価格が高額で目地に汚れがつきやすいというデメリットがあります。かたくて冷たいので冬場はつらいと感じる人もいるかもしれません。大判のタイルなら目地が少なく手入れがしやすくなり。さらに高級感を出しやすくなるのでデザイン性を重視したい人にもおすすめです。
リアルな素材感が魅力のフロアタイル
フロアタイルはタイル状になっている塩化ビニール製のシートで、クッションフロアとよく似ています。フロアタイルの特徴とリフォーム費用の相場は以下の通りです。
【メリット】
・耐水性がある
・手入れがしやすい
・デザイン性が高い
【デメリット】
・触感は天然素材に劣る
・薄いため硬く感じる
・つなぎ目から水が入りこむことがある
【リフォーム費用の相場】
1帖あたり:約4万円~
フロアタイルとクッションフロアの違いは、クッション性の有無と柄のリアルさです。フロアタイルはクッション性がなく硬いので、傷がつきにくく耐久性が高い性質があります。また、クッションフロアと同様に木目調や石目調などさまざまなデザインがありますが、凹凸などがよりリアルに再現されているので、安っぽさがありません。タイルのデザインが好みだけど予算を超えてしまうという人や、フローリングのような木目調が好みだけど耐水性が気になるといった人はフロアタイルを検討してみるとよいでしょう。
特殊加工されているものを選ぶとより快適に
いずれの素材でも、抗菌加工や防カビ加工、消臭加工など特殊な加工をして性能を向上させているものがあります。とくにトイレは、汚れがつきやすくにおいも発生しやすいので、清潔感を重視したい人や手入れの手間をできるだけ減らしたいという人は、特殊加工によって性能が高められている製品がうってつけです。
トイレの床をリフォームするときのチェックポイント
トイレの床をリフォームするときのチェックポイントは以下の通りです。
重ね張りリフォームでは床の高さが変わる
トイレの床のリフォーム方法には、既存の床材の上に新しい床材を貼る重ね張りと、既存の床材をはがしてから新しい床材を貼っていく張り替えがあります。床下の腐食など大きなダメージがなければ重ね張りで対応することがありますが、重ね張りをすると新しく張った床材のぶん厚みが出てしまいます。とくに、バリアフリーを意識している場合は、トイレと廊下の境目に段差ができてしまうので、暮らすうえで問題ないかを事前に確認しておきましょう。
凹凸があるクッションフロアは掃除がしにくい
クッションフロアは基本的に掃除がしやすく手入れのしやすさに優れています。しかし、柄によっては汚れがたまりやすかったり目地が変色しやすかったりするものもあるので注意が必要です。とくにタイル調のデザインでは、より本物らしさを出すために目地部分がへこんでいるものがあります。クッションフロアならどれも同じだろうとデザイン性を重視して選んだものの、目地に汚れがたまって大変との声も聞かれるので、実物で凹凸の有無を確認するのがおすすめです。
DIYはおすすめできない
トイレの床を自分でリフォームするケースもしばしば見られます。たしかにクッションフロアはカッターやはさみで加工できるため、簡単に施工できると思われがちですが、慣れていない人には意外と難易度が高いです。とくに、便器やドア枠の形状に合わせて形をつくるのが難しく、すき間ができると水が入り込みカビが生える恐れがあります。
火災保険が使えることがある
リフォームが必要になった理由によっては、火災保険が使えることがあります。火災保険が使える条件は以下の通りです。
・水漏れにより床のリフォームが必要になった
・水漏れの原因が予測できない事故である
(設備の経年劣化による水漏れは対象外)
・火災保険の水漏れ特約を付帯している
・保険対象に建物が含まれる
トイレの床をリフォームする理由が水漏れによる破損の場合は、火災保険が使える可能性があります。火災保険は水漏れの修理に対してはつかえませんが、水漏れにより被害を受けた家財や建物に対して使える保険です。保険の契約内容によって適用範囲が異なるので、保険会社やリフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。
トイレの床をリフォームするタイミング
トイレの床は、多少汚れている程度では生活に支障がないため放置しているという人も多いでしょう。しかし、長年トイレの床リフォームを行わないと、床下が腐食しても気付けない可能性があります。トイレ床のリフォームにおすすめのタイミングを解説していきます。
掃除しても綺麗にならない汚れや傷みがある場合
トイレの床に掃除しても落とせない汚れや、明らかな傷みがあるときはリフォームするタイミングです。実際使用には影響はないかもしれませんが、清潔感が失われ不衛生な印象になります。また、傷みがあると床材の下に水が入り込み、家の構造部分が腐食する恐れもあるので、リフォームを検討しましょう。
水漏れが起きた場合
水漏れが起きた場合は、目に見えるダメージがなくても床のリフォームをしておくことをおすすめします。一度水漏れが起こると、床下にまで水が入り込んでしまうことがあり、気付かずに放置していると構造部分にまで腐食が広がることがあります。構造部分の補修費用は高額になりやすく、家の寿命を縮めることにもつながるので、水漏れが起こったあとはひとまず業者に相談してみるとよいでしょう。
トイレ本体を交換する場合
トイレ本体を交換するときは、同じタイミングで床のリフォームもしてしまうのがおすすめです。とくにトイレ本体の大きさが変わると床に跡が残る場合があります。また、トイレ本体だけを新しくすると床材の劣化がより際立ちやすいです。トイレ本体とあわせて床材もリフォームすることで雰囲気が一新されて気持ちよく過ごせるでしょう。
まとめ
この記事では、トイレ床のリフォームについて解説しました。トイレの床は、一見すると劣化が見られなくても、床下が腐食している恐れがあるので適切なタイミングでリフォームする必要があります。弊社では、トイレの床だけでなく本体のリフォーム工事にも対応可能です。リフォームについて困りごとがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。