「畳やカーペットをフローリングにリフォームしたい」と思ったものの、やはり気になるのはかかる費用の相場ですよね。リフォーム時、床の状態によっては想定外の追加費用がかかることもあります。そこで今回は、先に知っておきたい床の材質別のフローリングへのリフォーム費用や追加費用がかかる場合について詳しくご紹介します。
フローリングは2種類ある
フローリングのリフォームを考えているなら、まずはどんなフローリング材にするのかを決める必要があります。フローリングには以下の2種類があるので、その違いについて見ていきましょう。
合成フローリング
合成フローリングは複合フローリングとも呼ばれており、素材を貼り合わせて作られているフローリングのことです。表面加工が施されており、傷防止や遮音性能といった特性があるのが特徴です。また比較的価格が安く、風合いやカラーにバリエーションがあります。
無垢フローリング
木をそのまま加工してあるのが、無垢フローリングです。高価ですが化学薬品や塗料を使っていないため、自然の風合いや温もりを感じられます。また、アレルギーが気になる人にもおすすめです。ただし床暖房によっては対応できないことが多く、使用している間に割れや曲がりが発生する場合もあります。
フローリングへの張り替え費用を材質ごとに解説
フローリングへリフォームする場合、現状の床の素材によって必要となる工事が違うため費用も変わってきます。そこでここでは、床の材質ごとに必要なフローリングへの張り替え費用の相場を見ていきましょう。なお、費用相場は6畳あたりで設定しています。
畳からフローリング
6畳の部屋の床をフローリングにリフォームする場合、合成フローリングで12万円から、無垢フローリングで15万円から費用がかかります。畳からフローリングへの床の張り替えは、他の床材に比べると高めです。これは畳とフローリングの役割の違いによるものです。畳は湿気を吸うため、フローリングへリフォームする場合には床の下地材を張り替える必要があります。そのため追加費用分として、費用が高くなっています。
クッションフロアからフローリング
クッションフロアからフローリングにリフォームする場合、張り直しで10万円から、重ね張りの場合は7万円からの費用がかかります。重ね張りの費用が安いのは、元のフローリングの処分費用が不要となるためです。なお、張り直しは元のフローリングを剥がしてから処分するため、費用が追加でかかります。クッションフロアにフローリングを重ねることで、防音効果のアップが期待できます。一からフローリングを張り替えることで、仕上がりがきれいになる点もメリットだと言えるでしょう。
カーペットからフローリング
カーペットからフローリングにリフォームする場合、合成フローリングの場合は10万円から、無垢フローリングの場合は15万円から費用がかかります。費用が高めな理由として、まずはカーペットの上からフローリングを敷けないため、剥がしてからの作業となることが挙げられます。ほかにはカーペットには厚みがないため、剥がしたあとにフローリングを敷くと床が高くなってしまいます。それによりドアの開閉ができなくなるため、調整の工事が必要です。この2点により費用が高くなっています。また追加で巾木を設置する必要があり、その費用も含まれます。
フローリングからフローリング
フローリングからフローリングへのリフォームの費用相場は、重ね張りなら5万円から、張り替えの場合は合成フローリングで9万円から、無垢フローリングで12万円からとなります。防音フローリングの場合には、15万円くらいからです。重ね張りは防音効果が期待でき、費用が安く済むのがメリットです。フローリングを剥がした際に下の土台が傷んでいた場合、張り替えに変更になります。さらには、土台の工事が必要になる可能性があることも念頭に置いておくと良いでしょう。
リフォーム時のポイント
フローリングへのリフォームを考えている場合、以下のことに注意が必要です。
元の床材を剥がすのにも費用がかかる
フローリングにする前に元の床材を剥がしてから撤去したり、処分したりするのにも費用がかかることを忘れてはいけません。比較的扱いやすいクッションフロアとは違い、畳の場合は1枚当たりが大きいため、その分処分費用もかかります。床材にもよりますが、撤去と処分で2万円以上はかかるので見積もりの際に確認しましょう。
下地が痛んでいないか確認してもらおう
フローリングのリフォームでの費用が高くなる原因のひとつとして、下地の痛みの補修工事が挙げられます。見た目からは分からないことも多く、リフォーム時に床材を剥がしてから痛みが見つかるケースがほとんどです。歩行時の床のきしみや沈み具合から判断することも可能ですが、簡単ではありません。下地修繕の費用がかかることを前提に、見積もりを作成してもらうと良いでしょう。施工実績の豊富なA.S.Rならば、事前の調査依頼で下地の痛みがあるかどうかを判断可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。