近年、「台風や豪雨に備えて雨戸を設置したい」という方が増えています。とは言え、後から設置する場合でも今の雨戸を新しく交換する場合でも、気になるのは費用のことですよね。雨戸の種類によっては設置ができない窓もあるため、注意が必要です。そこで今回は、雨戸の取り付け前に知っておきたい雨戸の種類や費用、注意点を詳しくご紹介します。
雨戸を取り付ける目的
雨戸を設置することで、様々なメリットがあります。ここでは、雨戸を設置する目的について詳しく見ていきましょう。
防犯
雨戸を設置することで、外部からの侵入者を防げます。空き巣被害発生の原因として挙げられるのは、「窓が施錠されていなかった」「鍵が容易に壊せる窓だった」といったことです。開けるのに時間がかかる・音がする雨戸つきの家は、侵入者に回避されるため防犯につながります。
防雨・防風
雨戸があれば、強い雨や風による窓の破損を防げます。特に台風時は暴風で飛ばされた物で窓ガラスが割れることがあるため、予防策として雨戸の設置が有効です。
断熱
雨戸を設置することで、家の断熱性を高められます。冷房や暖房で室温を調整しても、外部との温度差があると窓から冷気や暖気が出て行ってしまいます。雨戸があれば外気を遮断できるため、温度差による結露を防げます。
遮熱・日除け
雨戸を設置することで、留守中の室内の温度を一定に保てます。また直射日光が差し込むのを防げるため、畳やフローリングの日焼け防止にもなります。
雨戸の種類と費用
雨戸には様々な種類があり、かかる費用もそれぞれ違います。ここでは雨戸や、雨戸と同様に窓を保護する目的で設置するシャッターの設置費用を詳しくご紹介します。
単板引き戸
2枚から3枚の雨戸を引き出して使用するのが、単板引き戸です。通常は戸袋に雨戸を収納します。賃貸物件や築年数の古い家屋に多く設置されているタイプになります。雨戸1枚につき2万円から交換が可能です。デメリットとしては雨戸を閉め切ると暗くなり、開閉に手間がかかることが挙げられます。
ルーバー(通風)型引き戸
雨戸部分がルーバー(通風)で開閉可能なのが、ルーバー型引き戸です。単板引き戸と同じく戸袋に雨戸を収納しますが、引き違い戸になっていて戸袋が不要な商品もあります。日差しをさえぎりながら風を入れられたり、雨戸を閉めても日光を取り入れられたりする点がメリットです。常に換気をしたい場所に設置するのにも向いています。製品によって価格に違いがありますが、本体は10万円から、新規の設置で工事費を含めると約20万円~かかります。
手動シャッター
窓の上部にシャッターケースがあり、手動で引き出して使用する雨戸が手動シャッターです。引き戸タイプの雨戸よりも防犯性や防災性が高いです。また製品によってはルーバータイプになっていて換気ができるものや、補助錠つきで防犯性が高いものもあります。1箇所につき設置費用は5万円からですが、窓の大きさや設置場所で費用が変わります。
電動シャッター
電動で雨戸を閉められるのが、電動シャッターです。リモコン操作が可能で、雨戸を閉める際に窓を開けたり外に出たりする必要がありません。ただし、費用は手動シャッターのほぼ倍程度かかります。手が届かない高さの窓や、大きな窓に雨戸を設置する場合には自動が便利です。
雨戸を取り付ける際の注意点
基本的に雨戸はどの窓にも設置が可能です。ただし以下の場合、設置費用が高くなったり施工を断られたりすることもあるので注意が必要です。
出窓など特殊な形状で設置が難しい場合
出窓やアーチ型などの特殊な形状の窓への雨戸の設置は、一般的な雨戸が使用できないため費用が割高になります。また窓に合う雨戸がない場合には、施工自体を断られる可能性もあります。
窓の周辺に、他の設備がある場合
窓の周辺にダクトや換気口がある場合、注意しなければいけない点があります。雨戸には戸袋やシャッターケースの設置も必要なため、窓だけでなく周辺にもスペースが必要です。ただし下地部材を取り付けることで設置が可能になる場合もあるので、事前に相談してみましょう。
2階以上の窓に設置する場合
2階以上の窓に雨戸を設置する場合、設置費用とは別に足場費用がかかります。壁1面あたり5万円以上の費用が必要です。他の窓の雨戸も一緒に設置したり、壁や屋根の補修も一緒にしたりすると効率が良いでしょう。
雨戸取り付け後のメンテナンス方法
雨戸を設置した後、すぐに使用できる状態にしておく以外に商品寿命を延ばすためにも、普段からメンテナンスをするのを忘れないようにしましょう。
定期的に埃・砂などの汚れを落とす
週に1回程度で良いので、埃や砂の汚れや水を拭き取りましょう。また季節ごとに濡れた雑巾で水拭きとから拭きをしておくと、さびを防げます。他にも、小まめに雨戸を動かすことが大切です。
潤滑スプレーを使用する
年に1度の大掃除のときに、雨戸の可動部分に潤滑スプレーを噴射してスムーズに動かせるようにしましょう。特にシャッタータイプは動かなくなってからだと、修理や交換の費用が高額になります。使用した後にも潤滑スプレーによるメンテナンスをするのがおすすめです。
まとめ
弊社でも雨戸の取り付け工事を行っております。種類も豊富に取り揃えておりますので、お客様のお家の状態やご要望に沿ってご提案いたします。
費用に関するご相談も随時承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。無理なく満足のできる雨戸の取り付けを一緒に検討していきましょう。