新生活を始めるにあたってリビングが狭いと窮屈に感じ、リフォームしたいと考える方は少なくありません。しかし、家具の選び方や配置を変えるだけでも空間が広く感じる場合もあります。
本記事では、リフォームを含めた狭い部屋を広くするための方法やリフォーム例、費用相場について詳しく解説します。心地よく過ごすためのリビングに変えるための選択肢をぜひ知ってくださいね。
リビングが狭いとリフォームが必要?
リビングが狭いと感じていてリフォームを検討しているかもしれませんが、まずは本当にリフォームをしなければならないほど狭いのかを確認しましょう。なぜなら、工夫次第でリビングを広く見せたり、広々使ったりできるからです。
4人家族で快適に過ごせるLDKの広さは、16〜20畳が目安です。もし、16畳よりも狭かったとしても、収納や家具の配置に工夫を加えると広く感じさせられます。リフォームを決める前に、リフォームせずにリビングを広く使えないかを検討しましょう。
リフォームなしでリビングを広く見せる方法
リフォームをせずにリビングを広く見せるには、以下の2つの方法があります。
●家具や配置替えを広く見せられる
●うまく収納すれば空間を広く使える
大掛かりな工事をする前に、まずは2つの方法を実践してみましょう。
家具や配置替えを広く見せられる
家具の配置や選び方に工夫をすると、部屋を広く見せられます。部屋に入ったときに、視線が抜けるような家具の配置にすれば、空間が広く感じられます。できるだけ家具はまとめて配置し、床の見える面積を増やすよう意識しましょう。
また、目線より低い家具を選べば、天井が高く感じます。反対に、身長ほどある家具ばかりを置くと圧迫感があり、部屋が狭く感じてしまいます。すっきりとした印象になるよう、統一感のある色・素材を選びましょう。
うまく収納すれば空間を広く使える
上手に収納すれば、リビングに置いている物が減って、すっきりとした印象に変わります。例えば、収納付きの小上がりや収納できるソファなど、収納スペースを確保すれば床やテーブルに置く荷物が減らせます。
また、キッチンカウンターの下に収納スペースを設けたり、壁付収納を作ったりと、簡単なDIYで解決する方法も選択肢の1つです。デッドスペースとなっている部分を見つけて、工夫して収納しましょう。
狭いリビングを広くするリフォームが必要なケース
狭いと感じるリビングを広くするためにリフォームが必要となるケースは、主に2つあります。
●内装の配色を変えたい
●物理的に狭い
順番に確認し、当てはまる場合は前向きにリフォームを検討しましょう。
内装の配色を変えたい
リビングが狭かったとしても、床や壁、天井などの配色を変えるだけで、視覚的に広さを感じられるリビングに大変身します。内装のポイントは、色の明るさです。明るい色ほど部屋が広く感じられるため、白やベージュ、アイボリーなどの色にフローリングやクロスの張り替えリフォームを検討しましょう。
また、床から天井に向かって明るい色にすれば上部が広く感じるため、部屋の空間全体が広く感じられます。すべての内装を変えられない場合は、リビングの広い面積を占めるカーテンの色を明るくするだけでも効果が感じられるでしょう。
物理的に狭い
家族が多く、使うものが多いのであれば、物理的にリビングを広げるためのリフォームを検討しましょう。リビングの隣の部屋との壁を撤去して間取りを変更したり、キッチンの場所を移動させたりすると、物理的に空間が広がります。
「家族の人数が増えた」「車椅子でも通れる広さが欲しい」など、物理的に空間を広げたい理由はさまざまです。目的に合わせて、必要なリフォームを行いましょう。
狭いリビングのリフォーム例と費用相場
狭いリビングを広くするために行うリフォーム例は、以下のとおりです。
●間仕切り壁を撤去して部屋を広げる
●天井を高くする
●キッチンを入れ替える
●収納スペースを増やす
●内装リフォームで部屋の印象を変える
施工内容と費用相場を確認しましょう。
間仕切り壁を撤去して部屋を広げる
リビングの間仕切り壁を解体し、家の間取りを変更して部屋を広げる方法です。中古住宅を購入したり、家族構成が変わったりした場合に検討されるケースが多くあります。
壁を撤去する工事の費用相場は、最低でも20万円程度です。壁を撤去するだけであれば5万円程度で工事できますが、壁や天井、床などのリフォームには費用が高くなる傾向があります。新しくドアや窓を設置したり、電気工事が必要だったりすると、さらに費用がかかるでしょう。
天井を高くする
天井を高くするリフォームを実施すると、背の高い家具を置いても圧迫感がなく、開放感のあるリビングに仕上がります。マンションでも、二重天井となっていれば天井を高くできます。
二重天井とは、屋根裏や上階のコンクリート製の構造床の下部に天井仕上げ材を張っている天井です。天井仕上げ材を取り除き、位置を高くすれば天井の高いリビングに変わります。
費用相場は、6〜35万円程度です。ただし吹き抜けにしたい場合は、100万円以上かかるでしょう。
キッチンを入れ替える
キッチンを入れ替えると、リビングを広く使えるようになる場合があります。
同じ機能を持つキッチンであっても、幅の取らないキッチンに変えれば空間を広く使えます。また、対面式から壁付けタイプに変更すると、リビング全体が広くなる可能性もあるでしょう。
費用目安は、以下の通りです。
施工内容 | 費用目安 |
---|---|
キッチン入れ替え | 30万〜100万円 |
壁付けタイプへ変更 | 100万〜250万円 |
キッチンの入れ替えや移動には配管・配線の工事がともなうため、費用相場は高めです。
収納スペースを増やす
リビングにものが溢れかえっている状況であれば、収納スペースを増やすためのリフォームを検討しましょう。ものが散乱していると、目線が抜けずに狭く感じてしまいます。
造作収納を取り付ける場合、費用相場は10〜50万円程度です。造作収納の大きさによって、費用は変動します。収納したいものの多さに応じて、必要な収納スペースを確保しましょう。
内装リフォームで部屋の印象を変える
部屋の印象を変えたい場合、内装リフォームを検討しましょう。明るい色を採用し、床から上に向かって、より明るい配色にすると部屋が広く感じられます。
10畳のリビングで内装リフォームをするときの費用相場は、以下の通りです。
施工内容張り替える場所 | 費用相場 |
---|---|
天井 | 5〜10万円 |
壁紙 | 5〜11万円 |
フローリング | 11〜25万円 |
もちろん、選ぶデザインによって費用は変動します。
リビングを広げるためのリフォームをする前に確認すべき注意点
リビングを広げるためにリフォームを検討している場合、以下の3つの注意点に留意しましょう。
●壁が撤去できる構造か確認する
●マンションは管理組合に確認する
●水回りの移動は高額になりやすい
詳しく解説します。
壁が撤去できる構造か確認する
壁で家を支える構造となっている一軒家では、壁の撤去ができません。壁を撤去すると建物が倒壊したり、壊れやすくなったりするため、間取りを広くするためのリフォームができない可能性があります。
リフォームを依頼するまえに、業者に施工可能な内容かを判断してもらいましょう。
マンションは管理組合に確認する
リフォームをする際、どのようなマンションであっても管理組合への確認が必要です。マンションごとに決められているルールが異なるため、禁止されている事項がないか確認しましょう。
管理組合に確認しないまま勝手に工事を進めると、トラブルに発展する恐れがあります。事前に管理組合に確認をしておけば、工事中に近隣からの苦情も防げます。
水回りの移動は高額になりやすい
キッチンを移動させると、排水管や電気配線の工事もともなうためリフォーム費用相場は高額です。既存のキッチン設備を使うにしても、レイアウト変更による内装リフォームも併せて行う必要があります。
水回りを移動するリフォームは大掛かりな工事となり、施工期間は2週間以上にも及びます。
狭いリビングをリフォームして心地よい空間づくりをしよう
今のリビングが狭いと感じているのであれば、リフォームをする前にできる工夫を実践しましょう。家具の配置換えや片付けをすれば、広く空間を使えるようになるかもしれません。
しかし、物理的にリビングを広くしたり、雰囲気を変えたりしたい場合はリフォームを検討しましょう。間取り変更やキッチンの移動によって動線が変わり、快適に暮らせるようになるはずです。
もし、リフォームに関してお困りでしたら、弊社にお気軽にご連絡ください。
Q:リビングが狭いとリフォームが必要?
A:4人家族が快適に過ごせるリビングダイニングキッチンの広さは16〜20畳です。16畳より狭い場合は、リフォームを検討してもよいでしょう。
Q:リビングを広くするためには、どのようなリフォームがある?
A:以下の4つのリフォームをすれば、リビングを広くできます。
●間仕切り壁を撤去して部屋を広げる
●天井を高くする
●キッチンを入れ替える、収納スペースを増やす
●内装リフォームで部屋の印象を変える