押入れは湿気がこもりやすく、カビが繁殖しやすい場所となっています。カビをそのままにしておくと体調不良やアレルギーを引き起こす恐れがあるため、リフォームするのがおすすめです。
この記事では、押し入れのカビ取りリフォームを検討するタイミングやリフォームの内容及び費用相場について解説します。また発生を防ぐ方法まで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
押入れのカビ取りリフォームを検討するタイミング
押し入れのカビ取りリフォームを検討するタイミングは、自力でカビを除去できない場合と体調不良やアレルギー症状が起こった場合です。以下に、それぞれのタイミングについて解説しましょう。
防カビ剤の使用や拭くことでカビが除去できない
基本的に押し入れで発生しているカビは、防カビ剤や雑巾で吹くことで除去できます。しかしカビの繁殖が進行している場合は、個人でカビを除去するのが難しくなります。そのため個人でカビを除去しきれない場合に、カビ取りリフォームを検討するタイミングとなるでしょう。
体調不良やアレルギーの発症
押し入れのカビがひどいことで、体調不良やアレルギーの原因となるケースがあります。たとえば、カビによる健康被害には以下のようなものがあります。
・ぜんそく
・アトピー皮膚炎
・夏型過敏性肺炎
・肺アスペルギルス症
カビによる健康被害は主に、咳・痰・呼吸困難などを引き起こします。他にもすでに持病がある方は、重症化や合併症を引き起こすリスクもあるでしょう。咳や痰などの症状が出始めた際は、一度押し入れのカビの状況を確認することをおすすめします。また体調不良やアレルギーの発症が起こった際は、早急にカビ取りリフォームを検討する必要があります。
押入れリフォームの作業内容と費用
押入れのカビ取りリフォームは、主に防カビ用の壁紙クロスを貼る・断熱材リフォーム・クローゼットにリフォームの3つです。それぞれのリフォームの内容と費用について詳しく解説しましょう。
押入れの壁に防カビ用の壁紙クロスを貼る
押入れのカビ取りリフォームでもっとも手軽に行えるのが、防カビ用の壁紙クロスを貼ることです。たとえば吸放湿壁紙や通気性壁紙などを貼ることは、カビの発生を防ぐのに効果的です。
防カビ用の壁紙クロスを貼るリフォームは、2万5千円~が費用相場となります。ただしクローゼットの結露やカビが既に発生している場合は、下地材から改装する必要があります。下地の改装が必要な場合は、追加で2万円前後の費用がかかるので注意が必要です。
湿気・結露対策の断熱材リフォーム
押し入れのカビ取りリフォームでは、湿気・結露対策として断熱材リフォームも効果的です。特に屋外に面している押入れは、外気との気温差が激しいため結露が発生しやすい環境になります。結露が発生するとカビが繁殖する原因となりますので、断熱材リフォームを行うことでカビの繁殖を防ぐことができます。
押し入れの断熱材リフォームは、4万5千円~が費用相場です。既存の壁を解体する必要があるため、材料費以外にも施工費がかかってきます。ちなみに断熱材リフォームも同様に、下地の改装が必要な場合は追加で2万円前後の費用がかかります。
クローゼットにリフォーム
押し入れのカビ取りを機に、クローゼットにリフォームするケースもあります。クローゼットにリフォームする場合は、14万円~が費用相場です。ただし押し入れをクローゼットにリフォームする際に、棚の数・扉の種類・壁紙の種類によって費用が大きく異なります。そのため20万円以上かかるケースもあるでしょう。
ちなみに費用を抑えたい方は、襖を残したままのクローゼットにリフォームするのがおすすめです。一方で造り付け家具にしたい場合は、費用が高額になりやすいので注意が必要です。
押入れのカビ対策
押し入れのカビの繁殖は、さまざまな方法で対策することが可能です。ここでは、カビ対策となる3つの方法について紹介しましょう。
押入れ内の除湿に気をつける
押し入れのカビ対策として、押入れ内の除湿に気をつけることが重要です。先ほども説明しましたが、押し入れは湿気がこもりやすくカビが繁殖しやすい環境となります。そのため湿気がこもらないためにも、さまざまな工夫が必要となります。
たとえば防カビ用の壁紙クロスを貼る以外に、湿気取り剤の使用や除湿機を使用することも除湿に効果的です。除湿できる環境を整えることで、カビの繁殖を防ぐことができるでしょう。
押入れ内の換気をよくする
押し入れ内の換気をよくすることも、カビ対策となります。たとえば押し入れの通気性を良くするために、すのこを敷くケースが多くあります。すのこを敷くことで、収納物と床との間に空気の通り道ができるので湿気がこもらずに済むでしょう。
また、定期的に押し入れの襖を開けて換気することも効果的です。手間やお金をかけずに済むため、無理なく湿気対策を行うことができます。ちなみに換気する際は扇風機を活用することで、短時間で湿気の効果を得ることができます。
押入れ内は定期的に掃除をする
カビは湿気を含んだゴミやほこりなどをエサにするため、定期的に掃除することでも湿気対策となります。ただし押し入れ内は荷物が多いので、定期的に掃除するのが難しい方もいらっしゃるでしょう。
定期的に掃除するのが難しい方は、整理棚の活用やキャスター付き収納ケースの活用がおすすめです。荷物が取り出しやすくなるため、掃除が楽に行えます。忙しい方でも、定期的に掃除がしやすくなるでしょう。
まずは信頼できる業者に相談しよう
押入れのカビ取りリフォームは、信頼できる業者に相談しましょう。自力でカビを除去するには限界がありますし、再発する恐れもあります。押し入れのカビを根絶させるためにも、専門のカビ取り業者への依頼を検討してみてください。