本格的にエアコンを使う前、エアコンのフィルターを掃除する方は多いでしょう。しかし、外に置いてある室外機まで掃除する人は少ないのではないでしょうか。室外機は枯れ葉やホコリなどが入り込みやすく、じつはとても汚れやすい場所です。
ご自身で掃除するのもよいですが、少し大変な作業です。エアコンの使用頻度が上がる夏と冬は掃除できないので、本格的な暑さ、寒さを迎える前にプロに室外機を掃除してもらうのがおすすめです。
室外機を汚れたままにしておくと起こること
室外機の掃除をせず、汚れたままの状態だとどんなことが起こるのかをご紹介します。
1.電気代が高くなる
エアコンを使うとき、一番気になるのが電気代です。室外機が汚れていると、室内の熱が外へ効率よく排出されず電気代が高くなりがちです。室外機の裏側にあるフィンがホコリなどで目詰まりを起こし、ファンを通常よりも多く回すことになります。
2.エアコンが故障しやすくなる
フィンはホコリなどがたまりやすく、目詰まりを起こしやすいです。フィンが目詰まりすると電力の効率が悪くなるだけでなく、故障の原因にもなります。
フィンの目詰まりにより、ファンが通常より多く回るため、室外機にとって過大な負担です。故障やエアコンの寿命を縮めることになります。
3.室外機の音がうるさくなる
室外機は経年劣化でモーターの不具合などにより、動作音がうるさくなることがあります。また、枯れ葉など大きめのゴミが詰まるとプロペラが上手く作動せず、大きな音がなることがあります。
室外機を設置するとき、室外機の下に置くブロックなどが腐食していると振動により音がなることがあります。室外機周辺も、掃除と同時に点検しておくと安心です。ホームセンターでブロックを買い換える、または振動マットを下に敷くと音は軽減されます。
室外機を掃除するメリット
室外機の汚れをほうっておくと、さまざまな問題があることがわかりました。しかし、定期的に掃除をしておけば、キレイになる以外にもメリットがあるのです。
1.エアコンが効きやすくなる
外出先から帰ってきて、室内がなかなか快適にならないと苛立ちませんか。室外機を掃除すると、室内の空気が効率よく外に排出されエアコンが効きやすくなります。快適にお部屋で過ごすためにも、定期的な掃除が必要です。
2.節電になる
効率よくエアコンを使用できるので、節電にもなります。室外機を掃除することで、財布にも環境にも優しくなるので一石二鳥です。
3.エアコンの寿命が長くなる
室外機が効率的に作動すれば、エアコンに対する負担も軽減されます。長く安定的に動作するので、エアコンの寿命が長くなります。
室外機の掃除の仕方
ここからは、自分で室外機を掃除する方法をご紹介します。最低限、ほうき、雑巾、歯ブラシを準備しておけばOKです。
●表面
室外機の表面は、まずほうきでホコリや塵をはらってから雑巾で拭きましょう。プロペラを覆っている網目状の部分は細かい汚れが溜まっているので、歯ブラシなどでゴミもかき出すことをおすすめします。
室外機は室外で雨に耐える構造になっています。水を使って掃除してもよいですが、直接プロペラやファンに水をかけたり、下側から水をかけたりすると故障するので注意しましょう。
●フィン
室外機の裏側には、フィンがあります。フィンは、アルミ製で変形しやすく繊細な部品です。掃除には歯ブラシや掃除機を使いましょう。強くこすりつけると変形するので、優しく掃除してください。
●室外機周辺
室外機の周りが汚れていると、空気の流れが悪くなります。室外機に負担をかけ、電気代が高くなるなど問題が起こります。雨風によって枯れ葉や塵などがたまることもあるので、定期的に周辺も掃除してください。
●ドレンホース
ドレンホースとは、エアコンの使用によって発生した水を、外へ排出するためのホースです。このホースが汚れていると詰まってしまい、故障の原因になります。なかに溜まったゴミを取り出し、ホース内をきれいにしましょう。
●室外機の内部
室外機の内部にゴミが入り込んでしまうこともあります。内部に入ってしまうと故障の原因になるので掃除すべきですが、分解しなければならない場合もあります。
分解は部品の紛失や故障にもなりかねないので、プロに依頼するのをおすすめします。プロなら、細部まで点検・清掃してくれるので安心です。
自然の脅威にも注意しよう
掃除をしていないだけでもゴミがたまりやすい室外機ですが、外に置かれている分、外の環境の影響も受けやすいです。1年の気温差が激しい地域などでは、とくに注意が必要です。近年は、本州でも夏の暑さが厳しので、室外機の暑さ対策はしておくほうがよいでしょう。
冬の積雪・霜
雪が降ると積雪や風により内部に雪が入り込みます。霜も室外機を凍らせてしまうことがあります。霜を取り除く機能がある場合、温めて溶かせますが、この機能も室外機に負担をかけます。積雪や霜があると凍結で効率よく動作しないことがあるので、普段から定期的に掃除しておくといいでしょう。
夏の暑さ
室外機が熱くなると涼しい空気を屋内に送り込めません。室外機が熱いと冷却効果が落ちて、同じ電力でも涼しくならないので効率が悪いです。日陰となる位置に置く、日陰がない場合日陰になるよう通気性のよい柵を置くなどもひとつの方法です。
本格的な暑さ・寒さの前にプロへ相談
夏や冬の本番になってから、エアコンの効きが悪いと気がつくと不快な日が続きます。故障していることもあるので、利用頻度が高くなる前にエアコンの掃除を徹底することがおすすめです。
弊社でも、プロのエアコンクリーニングサービスをおこなっています。本格的にエアコンが必要になる前の5月ごろと10月ごろの年に2回を目安に、きれいに掃除しておきませんか?エアコンの寿命も伸びて快適に過ごせるので、ぜひご検討ください。